無農薬大豆を丹精込めて栽培しました。
無農薬栽培大豆 by チーム川原&百姓アグリ

この「無農薬・無肥料栽培うす青大豆」と無農薬コシヒカリで造った
『無農薬・無添加・とっておきの仕込み味噌』の詳細はこちらから。
国産無農薬大豆の貴重性
スーパー等の食品売り場で大豆製品を見ると、「国内産大豆使用」「遺伝子組み換え大豆は使っていません」「国内産大豆60%使用」「有機丸大豆使用」等々が溢れています。
国内産大豆や遺伝子組み換え大豆であるかないかをアピールして売り上げアップを狙っているのでしょう。
例えば、納豆。
スーパーマーケットの安売りで買うと、このような強調表示の無い製品がワンパック3個98円で買えることがあります。
一方、「非遺伝子組み換え大豆を使用」や「国産大豆60%使用」が3個120円くらいとか、「国内産大豆100%使用」がワンパック2個150円前後というように、値段にばらつきがあります。
これから見ると、「国内産大豆の納豆」の方が2~3割高い感じで、消費者レベルで見るとそんなものかなというところでしょうか?
しかし、生産者レベルで見れば、何でそんな程度の価格差で提供できるのか疑問に思うところです。
そして、それにはカラクリが有るのです。
例えば豆腐の業界では、50%国内産大豆を使った製品なら「国内産大豆使用」と言ってもいいことになっているのです。
これは国が規定しているので不当表示ではありません。
なんだかなぁ、と思います。
当然、パーセント表示をせずに「国内産大豆使用」と表示されているものも少なくなく、何を信じて良いのやらということで、これが日本の大豆事情であり、食品流通の不自然なところです。
そんな日本のさびしい大豆事情を認識して頂ければ、チーム川原が無農薬・無肥料で栽培した日本在来品種「うす青大豆」の貴重性は、 結構自慢出来るのではと、メンバー内で自画自賛しているところです。
無農薬栽培の実際は以下をご覧下さい。
無農薬栽培の「うす青大豆」がこれだ!!
これが無農薬で栽培した『うす青大豆』です。
美味しそうでしょう。
この大豆は、少し青みを帯びて、へそが黒いのが特徴です。
他の白大豆よりも甘みもあり、短い時間で柔らかく煮上がります。
枝豆としても最高です。
それではチーム川原の大豆の栽培を紹介しましょう。
大豆は6月の中旬から7月の初め頃に種を播き、11月に収穫となります。
麦の刈り取りが終わってからが、大豆栽培の始まりとなります。
11月に収穫後、乾燥調整を経て、最終工程の選別作業で完了ということになります。
以下ではそれぞれの過程を紹介いたします。
大豆の無農薬栽培の実際
大豆の播種前の準備
麦跡の全面耕うん。
播種作業がうまく出来るためには、出来る限り均平にすることが望ましい。

慣行栽培では、この時に化学肥料を施肥する。
例)土壌改良剤:マグエース60~100㎏・元肥:アラジン444 20㎏
チーム川原に於ては、原則無肥料栽培で、どうしても必要な場合は100%有機質のボカシ肥料・放線有機を使用します。化学肥料は一切使用いたしません。
「ごん平が種播きゃ、カラスがほじくる」
正に、播種後にはカラスやハトの食害が心配されます。
その対策として慣行では忌避剤を使いますが、私たちは木酢液を使います。
写真は木酢液を添加しているところです。

その後、風乾して種子の準備は完了です。

大豆の播種
続いてトラクターに播種機をセットして、

2山になるように耕うんしながら大豆を播いていきます。山の頂点に播種することで湿害対策となります。

播種後1週間
遠目でみるとこんな感じで何の変化も無いように見えるが、

近づくとこのように双葉が顔を出している。

大豆の土寄せ
この土寄せ作業は絶対に欠かせない作業で、これを怠ると大豆の収量は大きく落ち込みます
また無農薬栽培で除草剤を使わないので、雑草対策としても重要な作業となります。

大豆の防除
チーム川原では無農薬を大豆栽培の基本としていますので、一切の農薬散布はしていません。
当地における一般の大豆栽培に於ては、業虫害防除として3~4回の殺虫剤や殺菌剤の散布が行われています。
9月中旬の大豆
木も十分に生育し、田んぼ一面青々としている。

葉っぱを掻き分けて覗いてみると鞘の中の大豆が膨らんできています。

後1週間ほどすると枝豆として収穫できそうです。
大豆を枝豆として収穫
枝豆は大豆です。って、当たり前ですね。
でも、中には知らない方も意外に多いらしいです。
百姓アグリのお米をご利用頂いている方の中にもおられたので、そうかもしれません。

先ずは、みんなで試食。

それをあてに朝からビール。

上の写真は、大量に茹でるので細かいことは抜きで、沸騰したお湯に取ってきた枝豆をぶち込んで、適当に塩いれて5分程度茹でただけです。
それで十分美味しいですが、ご家庭で少量の枝豆を茹でる場合は、以下のゆで方をお試し下さい。
枝豆の茹で方(ゆで方)一つで美味しさ100倍!!です。
お試しあれ。
無農薬栽培大豆の枝豆の販売は終了いたしました。来年をお楽しみに。
大豆の脱穀と乾燥
刈り取り後、1週間程してから、天気の良い日の朝露が落ちた頃を見計らって脱穀作業を行います。
大豆の選別
選別は下の大豆専用の選別機でおこないます。

ポッパーからベルトの上に大豆を落とします。
ベルトの上を最後まで転がっていき、無事に回転網に入ったものが、その網目の違いによって、3段階に選別されます。
右の回転網から抜け出たものが、「小粒」
次の回転網から抜け出たものが「中粒」
そして、二つの網から抜け落ちなかったものが「大粒」となります。
その割合は年によって少し変動しますが、うす青大豆に於ては「大粒」「中粒」「小粒」の割合は20:75:5程度となります。