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すえおばあちゃんの徒然草

我が家のおばあちゃん。名前はすえ。大正15年生まれ。 喜寿を迎えたのを契機に、PCに挑戦。 そんなスエおばあちゃんが、気まぐれに、つれづれに、日常の出来事や風景、またその中で感じたことを書いています。

  松茸 Date: 2004-10-20 (Wed) 
新聞片手に 「五万円出して、松茸料理食べにいこか」 本気ではない事わかっている冗談を口にする息子。
リヤカーに筵、コンロ、鍋などを積み、リヤカーの周りを後になり先になりしながら、近くの畑田山に行った子供の頃の記憶。松の木の傍の草の中から松茸の頭が見えた。
「ここにもあった」 「ここにもあった」と上手に見つけるひとは嬉しそう、私はちっとも見つけられない、そんな時たった一つ見つけた松茸、鬼の首ならず松茸の首に有頂天、そばにいた人、「これ大分傘が大きくひらいている、松茸は蕾が良いのや」等と、けなされたりしながら、母や、大人達の、用意した筵の上で、皆が採った松茸をふんだんにいれた、すきやきや、どびんむし、食べた記憶、遠い遠い昔のようで懐かしい。過ぎ去った過去の事。もうこれからはないだろう、五万円だしても買えない幸せ。現代人には申し訳ない。
山のエネルーギーに包まれて仄かに漂う松茸の香り。自然の恵みの有り難さ何十年も経つた今やっと解った生かされている事に、私は七十八歳になる。


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