これは月刊自然医学(2003/9月号)に掲載させている森下先生の巻頭随想の解説編です。

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2003/9 韓国出講記 (其の二)

韓国・全羅南道の首都である光州市の朝鮮(チョソン)大学校は、韓国に於いては「ソウル大学と甲乙つけ難く優れている大学である」との評価が定まっている優秀な大学である。

そんな有名大学の、数十万坪に及ぶ広大な敷地の一角にある講堂に於いて、私の「大学院生を対象とした特別講義」が行われたのだった。

第一時限の「世界的長寿郷」に引き続く、第二時限の講義テーマは「自然医学的新血液理論」であって、「革新医学・森下自然医学についての紹介・解説も、いよいよ真髄部の最も興味深く面白い部分に差し掛かってきた。

文字通り日常茶飯(毎日の極くありふれた事柄)であるけれど、その実、生命・健康の在りようを決定づけている「食」について、その本質や命運(どんな道筋を辿り、どんな結果に繋がっていくのか)を知ることは、何よりも大事である。
だが、そのことに全く無知である現代医学・栄養学は、オカド違いの食品分析的な辻褄合わせに懸命になっている有様なのである。

さて、食物は各種消化液の作用を受けることによって、物質と生命体の中間的存在である“純生命”の状態を経て、レッキとした「生命」の段階へと発展してゆく。
つまり、消化された食物は、単なる栄養物質として小腸内壁に接触しているだけではなくて、分化および同化という生理学的な生命発展のプロセスによって、小腸絨毛上皮細胞そのものへと姿を変えていくものである。
小腸絨毛上皮細胞は、内部の絨毛内腔に対しては、これを覆う壁細胞となっているものだが、この壁細胞群からは細胞核(あるいは核物質)が、絨毛内腔に向けて盛んに放出された「核(細胞核あるいは核物質)」を中核として、新しい細胞が造られていくのである。

この「核」の周辺に細胞質を付着せしめつつ生育することによって誕生する新生物とは、すなわち、「赤血球母細胞」であって、この「赤血球母細胞」は文字通り、その細胞質内に赤血球群を、胞子形成のプロセスによって生出し抱え込んでいく。
そして次の段階では、この赤血球母細胞内に孕まれた赤い原始生命たち(赤血球群)は、血管(絨毛の中軸部を走っている血管)内に送り出されていくことで、「一連の腸造血の物語」は、目出度く完了するのである。

腸で作られた赤血球は、その赤血球から転身した白血球ともども、今度は体を構成する組織細胞に分化してゆく。
つまり、「食→血→体」という生体の中心部(腸)から外側に向けて、遠心性の発展プロセスを辿る結果となる。この事実およびカラクリについては、「血球の起源」('60)を始めとした私の幾多の著書に於いて、確信をもって力説してきた。

それから四十年ほど後に、私は「末梢血液空間理論」('98)を提唱した。
この「末梢血液空間理論」も、現代医学の基礎理論の中で依然として五里霧中の闇の底に沈んだままとなっている「極めて重大な事柄」について、革新的見解を提示したものである。
例えば、

このような事柄を含む事象に対し、かなりエキサイティングな見解を表明しているのである。

この「末梢血液空間理論」は、少なくとも次のような現象の本質解明には、導入することが必要不可欠な理論であることには間違いない。

結局のところ、われわれの体というものは、一方には腸絨毛の細胞新生能力を基軸とした「食→血→体」といった方向性での遠心性発展機構が存在し、もう一方には、末梢血液空間が備えている生理機能に支えられて、「体→(肝)→腸」といった逆方向への求心性収斂機構が存在する。

この両方の仕組みが共存しサイクルを形成することによって、はじめて生命活動を維持するための生体代謝の歯車が回っていくのである。

なお、第三時限の講座「癌の食因説・食治法」については、引き続き、次号本欄で紹介する。

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