これは月刊自然医学(2003/2月号)に掲載させている森下先生の巻頭随想の解説編です。

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2003/2 反「減塩論」(其の二)上(正)塩と下(負)塩との混同

昭和46年に、「塩業近代化臨時措置法」という名の天下の悪法が、国会を通過し、効力を発揮することとなった。

それによって、食塩の作り方はそれまでの塩田製塩法から、「イオン交換樹脂膜法」へと一変したのである。

その結果、塩化ナトリウムの純度が99・9%の…本来なら工業専用であるべき化学塩が、食塩として食卓に上がるといった異常事態を招くに至った。
しかも、その極めてバカげた法案は、平成9年に廃案となるまで、26年の長きにわたって存続し続けたのであった。

私どもの森下クリニックが開設したのは、昭和45年であるから、まさしく、その悪法は、食物の"質"こそが生命である我がクリニック業務を、真っ向から直撃するカウンターパンチともなったのである。

実際、来院される患者さん(ガンを始め重篤な慢性病の患者さん)の殆どは陰性体質であり、脱塩状態(体に必要な塩分の確保ができなくなっている状態)なのだから、化学塩の登場は、生体の塩分代謝を一層混乱することとなって、そんなマイナス状況にますます拍車をかける結果となってしまった。

それゆえ、私どもは、韓国の塩田塩、中国の岩塩、九州の野草黒焼末、北海道の貝化石末などといった自然園塩やその補強物の入手におおわらわとなったのであった。

しかし、対応に翻弄されるというそんな苦しい状況に置かれたからこそ、改めて「塩」および「ミネラル」が、他のものでは代替できない決定的に重要なものであることを、待ったなしの臨床現場に於いて、深く再認識させられる絶好のチャンスとなったのである。

実際のところ、塩の良否は、健康状態の在りようを支配する決定的要因である。
それゆえ、塩に含まれている「ミネラル」や「氣」の多い少ないによって、上塩―中塩―下塩といったランクづけをすべきものである。

すなわち、「上塩」は正氣(生命活動をプラス方向に導くパワー)と還元力(生体のサビつきを防ぐ作用)を持っている塩。

それに対して、「下塩…化学塩」は負氣(生命活動をマイナス方向に向かわせるパワー)と酸化力(生体のサビつきを助長する作用)を持っている塩である。

そして、「中塩…一般的ないわゆる自然塩」のパワーの方向性および酸化還元性の度合いは、以上の上塩と下塩のほぼ中間に位置するのである。

もともと塩というものは、陸上に棲息する動物にとって必須不可欠なものである。

とくに、草食性動物にとっては、生命維持に即決するものゆえ、草食性野生動物に於いては、「塩・ミネラル」の秘密の在りかを本能的に見つけ出し、確保しているもので、必要に応じて密かにそれを摂取しているものである。

事実、次のような調査研究報告も多数なされている。

「アフリカの国立公園内にいる各種の草食性哺乳動物(例えば、ネズミの仲間である齧歯類など)に於いては、その「生息集団数」と「生息地の土壌の中のNa含有量」との間には、正比例的な相関性が成立している」

「哺乳動物の繁殖や生存は、生息地の土壌に含まれる塩分と密接で、決して切り離すことができない関係がある」など。

そもそも塩という存在は、食品という名の単なる物質ではない。

それは、もともとは、「生命エネルギーを保管する」任務を負っている存在である。
生命の維持、存続は還元作用あってのものだが、まさしく塩こそ、強力な還元作用因子なのである。

一部の医学者たちが盛んに唱えている「塩害…塩の有害性、あるいは塩の害作用による障害」というものは、本来の塩とは逆の「強力な酸化作用」をもつ化学塩、すなわち下塩がもたらしたエピソードに過ぎないもので、『正塩』と『負塩』とを決して混同してはならない。

所詮は「食塩有害論」も、かつて盛んに喧伝された「肉食推奨論」と同様の、根も葉もない全くのタワゴトに他ならないものである。

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