これは月刊自然医学(2002/8月号)に掲載させている森下先生の巻頭随想の解説編です。
2002/8 一億人・半世紀の人体実験
三次元的な肉体的側面から全般的に眺めると、人間の体というものは、「消化・栄養器官」と言える。
また一方、四次元的な霊魂的な視点に立って為ると、人体は、「気能・テレパシー器官」(気によって成り立ち、他者と直感的に感応し合う存在)に他ならないことがわかる。
こうした両方の要素が、互いに有機的に融合し合い、分離不可能な関係を維持しながら、生命活動を営み、生命の灯をともしている存在なのである。
そうした多面的構造をもった人体だが、「食べ物を摂る」ということは、文字通り日常茶飯事の最も基本的でありふれた行為である。
けれども、そのことに於いてすら、現代医学・栄養学は、その本来的な正しい在りかたを示すことで、教え導く、といったことができないでいる。
それどころか、むしろ、現代人をますます病弱にし、異常な発育を遂げさせている有様である。同時に、これまでは見られなかった新顔の重症疾患をも確実に生み出しつつある現状である。
したがって、病気の根治を図ろうとする場合、そのための治療に於いて最も大事なことは、過去とキッパリ絶縁することである。
なぜなら、これまで過ごしてきた長年の間に様々な過失を犯し、その悪結果の累積があったからこその発病であるからだ。
無論、そんな自分自身の犯した過ちに無自覚なケースも少なくないわけだが、いずれにしても、間違いなく病気の原因を作ってきた過去を、清算することが不可欠である。
今日現在の自分を、「昨日までの延長線上にある今日」という地点に在る存在と捉えてはならない。
「明日からは全く新しい未来が切り拓かれていく。その前日である今日」の地点に置かれている自分である、というように認識を新たにする必要がある。
ところで、我々日本人は、大東亜戦争後の半世紀以上にわたって、「欧米流食生活=肉乳食(肉類・酪農品を中心に据えた食生活)が、人体に及ぼす影響」といったテーマについて、国を挙げての壮大な人体実験を試されてきた。
言うまでもなく、その実験の施行者は、かの大戦の戦勝国であるアメリカである。
一方の、実験動物の立場に立たされたのは、同敗戦国・日本の、約一億人の国民であった。
その実験の結果は、現に目の当たりにしている、まことに恐ろしきザマだ。
一言で要約すれば、改めて口にする値打ちも無い話であるが、「被検体(実験対象となった物体)であるところの日本人の、まことに眼を覆いたくなるほどの悲惨な体質・気質の落ちれぶり」である。
実験者であるアメリカさんも、予想していたものよりも遥かに顕著に現れた「肉乳食の弊害」に、ただただ驚いたり、呆れたりするほかは無かったに違いない。
詭弁を弄して権力の座にしがみつく恥を、恥とも思わない政治屋(政治家でなく)、
金勘定に狂奔する官僚、
自らの使命も何処かに置き忘れた腰抜け領事などなど、
そこに思いを馳せるだけでも不愉快な気分になってしまう「″腐敗の蔓延ぶり″という点では、間違いなく超大国の日本」となっている現状である。
こんな惨状を生み出してしまった、もともとの最大原因は、
- 肉乳食が腸内で腐敗した結果、食毒が大量に生成されたこと。
- 公害物質(大気汚染、水質汚渇、その他による)、化学薬剤、農薬、食品添加物などの薬毒によって、体組織が著しく痛めつけられたことによるものである。
天から舞い降りてきて、我々一人ひとりに降り注いでいる自然治癒エネルギーも、これほどまでに毒素が充満した体には、さすがに入ってはこれないのである。
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