これは月刊自然医学(2002/3月号)に掲載させている森下先生の巻頭随想の解説編です。

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2002/3 無脳性(農政)「狂牛病」 其の四

前号では、狂牛病を筆頭とした広義のプリオン病に於いては、「生理的プリオンが病的なものに変化する条件」こそが問題のポイントであることを指摘した。

プリオン蛋白に本来備わっている生理的恒常性を、掻き乱し動揺させる種々の条件について、改めて解明することこそ最重要であろう、との見解である。

自然界に生存している全ての動物は、それぞれに天から与えられた食性をキッチリ守ってこそ、初めて“天寿の全う”という結果を受け取る」ことを許されている存在である。
この原理は、決して軽々しく考えてはならないものである。

それなのによりによって、草食動物の牛に、病死したものも含め各種動物の屍体加工品を「高蛋白補助食品」と銘打って与えるといった、暴力的行為を行なっている。

これは、正しく“天に唾する(天に向けて吐いた唾は、必然的に己れの顔面に落下する)もの”と言わざるを得ない無思慮な行為である。

もし仮にその行為が、「肉牛生育の増進・乳汁分泌の増量による経済効率アップ」といった、当面する状況内での合理性が実現できたとしても、物事の是非といったもっと大きな尺度で測った場合は、それは完全な間違いである。

何故なら、その行為は「大自然に厳然と存在する掟」に真っ向から違反しているものであって、わざわざ人間自身が自分を葬り去るための墓穴を掘っている、全く以て愚かな行為といわざるを得ない。

食性に変更を加えることは、その動物体を構成している生命最小単位である「生理的ウイルス(もしくは、このウイルス体を構成している基本的蛋白小体)」の変質を引き起こすこととなろう。

そうなれば当然、それと同次元の存在である生理的プリオンの変質も招かれるに違いない。

こうした過程で、細胞内の生化学的存在である「酵素として役立つビタミン」および「触媒として役立つミネラル」などが微妙に関わることによって、病的プリオン化現象(生理的プリオン→病的プリオン)が促進されるもの、というのが私の推察である。

今のところ、決定的証明はされていないけれども、以上のような経緯で出現した病的プリオンは、いわゆる“肉骨粉”中に、しっかりと生存している。
そして、その病的プリオンは、すでにこの欄で述べてきた通り「水平・垂直・循環といった縦横無冬の感染ルート」を経て、生命体にとっての凄まじくも痛ましい不幸「プリオン病」の拡大を図るのである。

結論を申し上げよう。

肉骨粉など病的プリオン含有の飼を与えられたなら、どんな種類の動物であっても安全とは言えなくなり、また、安全と言える内臓組織なども一切なくなる。
ということは、家畜である豚や鶏も、牛と同様に危険であり、さらには魚類も養殖物は危険である。
また、「危険なのは脳髄であって、筋肉や牛乳は安全」とのまことしやかな神話も、政治的な思惑によってされたものに他ならない。

何れにしても、肉骨粉・病的プリオンとの関わりを回避することこそ肝要であるから、次の点にはよくよく注意が必要である。

すなわち、アメリカに於いては、イギリス・ヨーロッパ発の狂牛病とは毛色の変わったプリオン病である「ダウナー症候群」が、毎年10万頭に及ぶほど多発している。
そして、そのダウナー病痘候群で死んだ牛の屍体は、ハイテク国の米国だけにイギリスよりも遥かに能率的に肉骨粉化の処理がなされている。
この米国製肉骨粉が、つい最近まで日本に大量に輸入されて来ていた事実があることを、決して見落としてはならない。

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