玄米だけがコメ
桜沢如一氏が「コメの知識とたき方食べ方」という冊子の中で、面白い説明をされているので紹介しましょう。
「コメ」は「コ」と「メ」に分解される。
「コ」は「粉」である。すなわち、澱粉質の部分である。
「メ」は「芽」である。すなわち、胚芽の部分であり、芽を出すところである。
この二つの部分が米を構成する。
コメとは「粉・芽」である。
なるほど!!
この説明、単なるコジツケ、言葉の遊びに過ぎないかもしれませんが、面白いでしょう。
白米の一粒を手にとって見てください。少し窪んだところがあるのがわかるでしょう。
ここが「メ」の抜けた部分です。
つまり、今あなたが手にしているのは、「メ」が抜け落ちた、「コ」だということになります。
白米=コ、玄米=コメ。
この説明からは、「コメ」と言えるのは「玄米」だけということになります。
白米を食べている人はコメではなく「コ」を食べているということですね。
こんな屁理屈のような説明は、一笑に値するようにも思えますが、案外ものごとの本質を掴んでいるように思えるのですが如何でしょう。
「コ」=「粉」ではなく、「コメ」=「粉・芽」