お上が言えば偽者も本物となる。新潟コシヒカリの怪
Date: 2005/4/11
コシヒカリBLって聞いたことありますか?
米といえば、日本人なら知らない人はいないと言える日本の米の代表品種「コシヒカリ」。
その中でも「新潟産コシヒカリ」、そしてその中の「魚沼」や「佐渡」などは市場では高値取引されるブランドとなっています。むかし、コシヒカリが作られるようになるまでの新潟の米と言えば「すずめ跨ぎ」と言われていたのに変われば変わるものです。
注:「すずめ跨ぎ」とは、すずめも食わないほどまずいという意味。
それはさておき、現在のコシヒカリブランドを維持するために、新潟県では18年産から、この「コシヒカリ」を新潟で作っても「新潟産コシヒカリ」としないという、なんとも奇妙なことを決定したようです。
どういうこと?? すぐには合点がいかないでしょうね。
新潟県では新品種の「コシヒカリBL1号」から「コシヒカリBL6号」を「新潟産コシヒカリ」とする。
オリジナルの「コシヒカリ」はコシヒカリとしない。
ということです。
コシヒカリBLは、いもち病耐性の違いによってNo.1〜No.6まであり、本物のコシヒカリとはDNAも違います。
新潟県の言い分は、従来のコシヒカリと変わらない食味でありながら、DNAが違うために、高値で取引される人気の新潟産コシヒカリと偽って販売しようとしても、DNA鑑定により見破ることができるために、偽装防止にもなるということです。
DNAが違うということはコシヒカリと違うと言うことです。
ニセモノ排除のために、新潟自らが、ニセモノを本物として作ることを決めているというわけです。
それって違法やろ?と思うのですが、遺伝的にコシヒカリと異なっていても、行政が、これをコシヒカリですよ、と認めてしまうと、「コシヒカリ」と袋に表示して販売しても良いという制度になっています。したがって、これは食品の表示を定めた法律の一つであるJAS法上、違法ではありません。
お上は全て正しいんですな。なんともおかしな話です。
ところで一番困るのは、種籾を自家採取していると農家です(わたくしも自家採取しています)。自家採取しているコシヒカリを「コシヒカリ」として販売できないということにムッチャ矛盾と腹立たしさをを感じます。
せめて農家には、従来(本物)コシヒカリ or BLコシヒカリの 栽培のチョイスの自由はあるべきでは?
ちなみに今年生産される17年新潟産コシヒカリは本物コシとBLが混在するということです。
現在の我が家は苗代への並べ作業の真っ最中。
明日は、本物のコシヒカリの苗を苗代に並べます。
当サイトは通産省個人情報保護ガイドラインに基づいて運営しております
参照URL:http://www.gip.jipdec.or.jp/policy/infopoli/privacy.html
当サイトの画像及び掲載内容の無断転用は固くお断りいたします

