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◆百姓の暦…田植後の本田管理◆

右側に当地における一般的な栽培の仕方を紹介しています。
比較しながらご覧頂くことでよりご理解頂けることと思います。

作業時期 我が家の栽培 当地の一般の栽培
田植後〜
1週間

5月下旬
米ヌカ
の散布
乳酸発酵させた米ヌカペレットを10a当り100〜200kg散布します。
これは相当タフな作業ですので何とかしたいと思い、2002年から田植同時散布のテストを開始し(田植機改造試作の様子)、2004年から本格的に田植同時散布を行なっています。
田植同時散布の動画

写真のような田植後の散布は小さな田んぼや同時散布の補助作業として行なっています。
画像をクリック!
米ヌカが散布された田面の状態。

米ぬか散布による効果
  1. 分解発酵過程で生じる有機酸による雑草の発芽発根を抑制すること。
  2. 微生物の増殖
  3. 結果として稲への養分供給
期待の雑草の抑草効果に於ては、ヒエなどには十分な効果がありほとんど発生しません。
後は下記で紹介する機械除草で対応します。
また、米ぬかを使用するようになってから、米の食味が上がったような気がしています。これは思わぬ収穫でした。
除草剤の散布
除草剤は、基本的に2回散布されます。
初期除草剤の散布(5月初旬)
中期除草剤の散布(5月下旬)
これは、乳剤タイプのものを散布している様子。

除草剤には、ほかにも顆粒タイプやジャンボ剤などさまざまな種類が出回っています。
最近は省力のため除草剤1製品に3成分以上を混合したタイプが大部分を占めていますので、除草剤1回のみの散布で減農薬といっても単剤を数回散布するのと同等で、実際はまったく減農薬になっていない場合があります。
6月上旬〜
7月下旬

放線有機
の散布
放線有機(動物有機100%発酵肥料)を散布します。

適時稲の様子を見ての散布となります。
また散布量も田んぼ毎に違ってきます。

慣行の肥培管理としては、
田植え前の元肥、
田植え後の追肥(1,2回)、
幼穂形成期の穂肥(1,2回)、
出穂前後の実肥と何回かに分けて行なわれます。
最近は施肥田植え機とLPコート肥料の導入により肥料散布の回数は少なくなってきています。
6月上旬〜
下旬

除草作業
上記の米ヌカによる抑草もオールマイティーではありませんので機械を使っての除草は欠かせません
この作業をしていると珍しそうに立ち止まって見ていく人も多くいます。
動画をご覧あれ
jyosou.jpg(18502 byte)
2005年、農機メーカーの「みのる産業」から乗用除草機を借りて作業を行ない、今までの重労働から一気に楽になりました。とは言っても、除草剤の手軽さにはかないませんが。
2006年から本格導入です。

◆歩行動力除草機での作業
これも動画あります。
2004年まではこれで必死に作業をしていましたが、2005年からは補助的に使うだけになりました。


◆人力除草機での作業
小さい田んぼでの試験栽培に時々使用しています。
昔の農家はこれで全部の田んぼを作業していたのかと考えると、その苦労に頭の下がる思いです。
5月
〜9月

畦草刈り
この草刈り作業は収穫までに数回行います。

特に夏場の作業はタフです。終わってからのビールは最高です。これが無いとやってられません。(お前だけやろと言われそう。)
草刈り作業の様子
畦の管理は、保水のために欠かせません。
これは農家が米を作るためだけではなく、大雨の時のダム機能を維持するためでもあります。
農業を食糧生産の面だけでなくこのような国土保全における重要性を見て欲しいと思います。

7月上旬〜
中旬

溝切り
田植え後ずっと湛水状態でしたが分けつ数がある程度確保できるこの時期に一旦水を落としてたんぼを乾かします。
これを土用干しといいます。
溝切り作業の様子

2〜3m毎に排水のための溝をつけていきます。
この作業を怠けると秋の刈取り時にコンバインが軟弱部にはまり込み、泣く羽目になります。
また、溝をつけることにより、これから収穫までの水管理もやり易くなります。
上の写真のように水を深く張った状態で作業を行います。この深水状態で行うことで田んぼの高低に関係なく一定の溝がつけられます。
作業後水を落とすとこのような溝がついています。
ほとんどの農家は、6月中旬に溝切りを行います。
というのも、私とは田植え時期が違うのと、科学肥料を元肥として散布しているのでどうしても初期生育が旺盛になり過繁茂となるため、それを抑えるために早めの溝切りとなります。
普通、2〜3日前に水を落とし少し固まりかけた状態で作業をおこないます。
このやり方では、田んぼの高低の影響で一定の深さの溝をつけることが難しいです。
7月末〜
8月初旬

病害虫防除
病害虫防除は一切行っておりません。
種籾の準備段階から苗作り、田植、その後の管理全てに置いて、病害虫防除を必要としない栽培を行ってきていますので、病害虫に負けない健全な生育をしています。
もう一度苗作り、春作業のページをご覧ください。よく解って頂けると思います。

しかしながら、害虫の中でカメムシには中々効果的な方法が無いため、その食害による斑点米が出来ることがあります。
これに対しては、2003年から色彩選別機を導入して、精米の前に除去する方法を取っております。
農家レベルでの色彩選別機の設置は、現在のところではほとんど無いといっても良いでしょう。
当地滋賀では、数年前から、ヘリコプターによる空中散布は行われなくなりました。
しかし、防除の考え方には変わりなく、行政指導で集落単位の一斉地上防除を推進しているのが実情です。
集落での共同防除の様子

この一斉防除は、個別に防除をしていると害虫が一時的に別の場所ヘ非難し効果が無いという理由からですが、そうすると、一つの地域よりも二つ・三つ一斉の方がとなり、その行き着く先は地球全体一斉にということに行き着きます。
おかしいと思われませんか。
もう一つおかしな考え方が、予防のために防除をするということです。
普通、薬は予防のために飲みませんね。
風邪を引いていないのに風邪薬を飲む人がいるでしょうか。薬剤は全て何らかの症状に対しての対処療法の手段として使われるのであり、薬で予防は出来ません。
しかし、農業の現場では指導する側からもそういう声が聞こえてくる状態で、農毒薬(あえてこう呼びます。)で予防するということに何ら疑問を感じることなく防除が行われています。

個人で散布している様子

次は、秋の作業(刈取りと乾燥調整)をご覧下さい。

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